可視光・次世代レーザー応用ゾーン V-08
光ビームを利用して無線給電を行う光無線送電(OWPT)の技術概要と最新動向を紹介します. レーザーなどの光源と太陽電池を使用して,給電電力はmWからkWまで、給電距離はcmからkmまでをカバーできる技術です. 超小型機器,一般機器のほか,EV,ロボット,ドローンなどへの移動中給電や水中の無線給電も期待されています. 東京工業大学 宮本研究室および日本女子大学 小川研究室の取組を紹介します.
ドローンの応用が広がっているものの,バッテリ量の制約により飛行距離,飛行時間が非常に制約されている.すでに本体重量の30-50%がバッテリのため,同等設計ではバッテリ増加が有効ではない.光ビームにより遠隔から給電を行うことで,バッテリーの搭載を大きく削減し,連続飛行も可能になるため,その実現に向けて小型機器による検討を進めている.
電気自動車はバッテリー搭載量が多くなるため,重量増加によるエネルギー損失増大,高コスト,充電時間の増大,充電電力系統の高負荷など課題が多い.走行中給電によりバッテリー搭載量を大幅削減し,従来の多くの課題が解決可能となる. 遠隔から給電可能な光無線給電による,移動中給電の可能性について研究を進めている.
光無線給電は,光ビームを用いることで既存の無線給電より小形で長距離までの給電が可能である. 本方式により,写真のような室内の数mへの給電から,屋外の100m,1kmといった長距離給電も期待できる.
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